英語は手段であって目的ではない!

インデックス

必要な英語力と学力  ACADEMIC ADVISER  SYLLABUS  授業とノートをとる  レポート、宿題  図書館  試験  成績評価システム  日本の成績をGPAに換算する方法

■ -必要な英語力と学力-

皆さんからの質問に「TOEFLは何点ぐらいとればアメリカで普通に生活できますか?」という内容の質問を多くいただきます。結論としてはTOEFLはあくまでもアメリカの大学側が英語を母国語としていない人達の英語のレベルを知る為の基準の一つにすぎないと思ってください。

以前TOEFLスコアが600以上、大学のランクがMost Difficultに属する名門校に合格した生徒さんがいましたが、彼女はあくまでもTOEFLの成績がよかっただけで学校内外で使うLive Englishが出来なかったために結局、帰国してしまいました。私も某大学のDeanと留学生の英語レベルやTOEFLについて話す機会がありました。その折、Deanである彼はTOEFLはあくまでも留学生の総合的学力レベルを知る道具の一つにすぎないと明言しました。ほとんどの大学にはTOEFLの基準スコアというものはありますが(ちなみにその学校の最低TOEFLスコアは600です。)テストのスコアが良い人イコール勉強が出来る人ではないとも言っていました。

アメリカの大学は英語力だけではなく、他の要素にも重点をおいて入学を許可するかどうかを決めます。極端な話、TOEFLは必要最低限なレベルさえあれば大丈夫。それよりは考える力、考えを発展させ、それを発表する力のほうが大切なのです。私は希望大学のTOEFL合格スコアを持っているから安心だとか、そのスコアだけで、日常生活に困らない英会話が出来るようになるとは思わないで下さい。TOEFLは受験英語と同じで「回数、コツ、繰り返し」によってスコアの点数はアップします。

多くの大学では新入生、Transfer studentに対して学校側が生徒の英語のレベルを知る為にPlacement Testと呼ばれるものをアメリカ人、留学生を問わずOrientation期間中かクラスが始まるまでに受けさせられます。内容は各大学によって様々ですが、TOEFLに似たテストを実施する学校もあれば、エッセイのみといった学校もあります。 Placement Testの結果によってはTOEFLスコアが大学の学部コースを取るのに充分な場合でもESLを終了しなければ、Regular courseは取らせないというケースもあります。ELSが無い学校ではクラスに参加はしていても、内容を理解できず、結局学校を変わる、帰国してしまうなど、挫折するケースが多いです。

英語がわかるからといって、授業内容が全て理解できるとは限りません。高校までの基礎的な学力があれば、辞書を引きながらでも理解できるのです。アメリカでは「英語ができる」とか「勉強ができる」というより、積極的で明るい性格の人の方がうまくいくのです。何事にも積極的、耐久的、創造的、行動的な人が評価されるところなのです。留学生も、このような人の方が、学業面、生活面ともうまくいっています

英語ができないのにアメリカ留学なんて、と考えているあなた、本当に留学したいのなら恐れていてはダメです。強い意志で取り組めば、解決できることなのです。積極的に、いろいろなことに興味をもち、コミュニケートしようと努力することが、留学を成功させる力につながるといえるでしょう。

■ -Academic Adviser-

授業が始まる前に学校でのあなたの担当アドバイザーと会いましょう。あなたのメジャーの教授が担当アドバイザーになるケースがほとんどです。担当アドバイザーには、今後いろいろとお世話になるので、遠慮をしないで、勉強生活上の疑問はどんどん聞いてみましょう。とにかく黙っていたり、我慢したりすることはないのです。はじめに相談する事は、どんな授業を取るか、ということです。「この教授の英語は非常に早口であるとか、黒板には一切書かない教授である」とか「このクラスとあのクラスはReadingの宿題が多いから大変だ」ということをアドバイスしてくれます。「あなたが将来、別の学校に転校を考えているのなら、具体的なアドバイスもしてくれます。」しかし、自分から「こういう授業をとりたい」と言わなければ、アドバイザーもアドバイスのしようがありません。

■ -Syllabus-

初めての授業、緊張するなという方が無理ですよね。最初のクラスではSyllabus(シラバス:授業進行予定表)が教授より、配られます。これには担当教授名、授業時間、講座の趣旨、学期中に読まなければいけない本のリスト、成績の評価の仕方、レポート提出日、試験日などが記載されています。このシラバスを目安に予習、復習の予定表を作成していく事になるので無くさないでください。わからない事はその場で解決するつもりでいないと、どんどんおいていかれてしまうので積極的に最初のクラスから質問をしていきましょう。気持ちとしては小学校に入学した時のように進んで手を上げて質問する事です。「文法や発音が通じないのでは?」などと考えていたらダメです。そんな事は気にしないで、質問していきましょう。他の国の留学生は先生に意味を理解してもらえなくても、ガンガン質問していきますよ!
このシラバスはクラスが終了してからも捨てずに保存しておきましょう。2年制大学から4年制大学にTransferをした場合や大学を変更した先の学校で単位を認めてもらう為に、このシラバスを持っていると単位認定作業が円滑に進みます

■ -授業とノートの取り方-

多くの教授は、授業を進める為に質疑応答の形を採用しています。これは、授業が教授の知識の押し付けの場ではなく、お互いの意見交換の場という意識から出てくることなのです。教授は質問を生徒に無差別にすることにより本当に予習をしてしてきたかもチェックします。教授の質問に答えようとする時、わからない事を聞きたい時には、遠慮せずに手を上げる事が大切です。初歩的な質問やユニークな答えでも、自分の授業に興味を持ってくれた学生には教授は悪い印象は持たないでしょう。
SYLLABUSにも書かれていますが、クラスへの参加度も成績に重要に関わってきます。授業には100%出席を心がけましょう。遅刻はもってのほか、病気などで欠席した場合はExcuse Noteをドクターかナースからもらえば欠席扱いにはありません。就職活動の為に授業に参加できない場合は予め教授に連絡しておくと問題はありません。
はじめから完璧にノートを取れる人はいません。いくら英語に自身があっても、授業内容を英語でまとめる事は大変なことです。しかし、出来なくても初めから英語でノートを取るようにすることが大切です。(日本人の生徒でノートをカタカナで取っている人がいましたが、復習やテスト勉強の度に誰かのノートを見せてもらっていました。)ただひたすらノートを取るのではなく、大事なポイントを逃さない事です。それらは何度も使われるキーワードや教授の表情からわかるはずです。
クラスの前の方に座っている生徒は授業に真剣に参加している生徒が多いので自分も前列の方に座り、仲間を作りましょう。教授の中には一切黒板に書かない人もいます。生徒、教授を問わずアメリカ人の字は非常に読みにくいです。それを逆手に取り教授にクラスが終わった後などに、クラスで判らなかった所を聞きにいったり、友達に教授の字が読めなかったといって、ノートを見せてもらうのも一つの手段です。

■ -レポートと宿題方-

日本の大学と比べたら、レポートやReadingの宿題が多いです。レポートの提出は教授が手書きでも可と言わない限りはタイプが原則です。その際、文法のチェック、スペルミス、ダブルスペースなのかシングルスペースか、引用物の確認も必ずしておきましょう。これらを減点対象とする教授も多くいます。
独創性豊かで、それでいて論点を押さえているというレポートが好まれます。内容の展開の仕方は、とにかく論理的に書くの一言に尽きます。始めに結論をもってきて、それを裏づけるものをとりあげ、逆に、自分の結論と相反する物をとりあげて比較対照を加え、結論をもう一度、というのが、一般的です。日本語の起承転結はアメリカ人には通用しません!
出されたテーマについて、すぐに書く内容が決まればいいのですが、そう簡単にはいきません。そんな時、教授の所へ尋ねていき、アドバイスをうかがいます。参考資料や、本、インターネットでの資料の探し方など、いろいろアドバイスをくれるはずです。留学生である特徴を活かし独自のアイデアを教授に論理的に伝えれば、アメリカ人とは違ったレポートに教授も注目してくれるでしょう。

■ -図書館-

アメリカの大学の図書館は蔵書数が多く希望の本を探すのに大変なエネルギーを費やします。そんな時は、Referenceのコーナーへ行きLibrarianに相談しましょう。図書館をいかに上手く使いこなすかが成績に大きく関わってきます。希望の本が貸し出し中の場合はCirculationデスクで必要事項を記入すると数日後に何らかの連絡があります。開館時間は朝7−8時ぐらいから夜中まで、と長くなっています。大学によっては24時間オープンしている所もあります。試験期間中は特別延長時間を設ける大学が多いので要チェックしましょう。本を借りたまま、夏休み、転校、卒業してしまうと、本の返却と延滞料金を学校側から請求されます。本を返却し、延滞料金を支払うまでは学校側から単位を保留されたり、卒業証明書を発行してもらえません。学生証を忘れると本を貸してもらえないので、友人に借りてもらう時や、逆に友人に本を貸してあげる時は、お互いに迷惑がかからない様に気をつけて!友人の1人が、夏休みに本を返却せず延滞料として数百ドルを罰金として払ったケースや友達の為に貸りた本を友人が返却せず帰国してしまい、エジプトまで手紙を書いたケースも報告されています。

■ -試験-

日本人留学生は大まかに2つのパターンに区別できます。1つめのグループは留学生であるハンディをものともせず、Dean's List(成績優秀者リスト)のトップをアメリカ人、他国からの留学生と争う人々。2つめはいつまで経ってもアメリカに馴染めず、遊学生になってしまうパターンです。
試験にも幾つかの種類があり、授業中に行なわれるquiz(小テスト、抜打ちテスト)、家に持ち帰って解答するtake home exam、文字どおりテキストを開いたまま受験することができるOpen book examはtake home examと同様に難しい問題が出されます。教授は簡単にテキストの中で見つけられるような出題はしません。中間テスト(Midterm exam)、学期末に行われるFinal examが代表的なものです。
試験対策は授業は休まず熱心に参加し、ノートを取り(無理なら借りる)、読みなさいと言われた本は全部読み、先生がテストで指摘したところは覚える、というような事をしておくと、ずいぶん違います。(みんな当たり前のことですが!)そして、解答は具体的に、論点を明確に書いていきましょう。
教授によっては、特別に辞書の持ち込みを許可してくれる人もいます。試験前に教授に許可を聞いてみましょう。留学生ということを全く考慮に入れず、文法やスペルのミスも減点する教授もいるので、ご注意!
その学期のGPA平均がCを下回ると学校から警告を受けます。次の学期も同じような成績だと、退学となる可能性が大です。成績不振者には他校への逃げ道はありません。留学は甘くないのです。

■ -成績評価システム-

アメリカの大学の成績はA,B,C,D,Fの5段階で評価されます。厳密には5段階の評価のそれぞれにA+,A,A-,B+,B,B-,C+,C,C-D+,D,D-,Fとなります。(学校によってはA+やD-などが無いケースもあります。)それぞれの段階の点数とGPAの計算方法は下記を参考にしてください。
 

A+=4.0 B+=3.3 C+=2.3 D+=1.3 F=0
A=4.0 B=3.0 C=2.0 D=1.0  
A-=3.7 B-=2.7 C-=1.7 D-=0.7  

GPAの計算方法: 5つの科目を履修している場合
科目@=3単位で、評価はA→3 X 4.0=12.0
科目A=3単位で、評価はB-→3 X 2.7=8.1
科目B=3単位で、評価はB→3 X 3.0=9.0
科目C=4単位で、評価はC-→4 X 1.7=6.8
科目D=3単位で、評価はA-→3 X 3.7=11.1
GPA=科目ごとの評価点の合計÷単位数の合計 =  12.0+8.1+9.0+6.8+11.1÷16=2.9375

大学によっては、評価点にW,すなわちwithdrawalを付けている所もあります。授業の第一回目から計算して総授業回数の30−40%をこなす時点までに、その科目を抹消する手続きをとれば、GPAのポイント計算には加算されないので、Wが成績表についたからといってGPAが下がることはありません。この評価システムは大学ごとに微妙に差があるので、詳しくはACADEMIC ADVISER、SYLLABUSなどで必ず確認しておいてください。

■ -日本の成績をアメリカの成績に換算する方法-

日本の高校以降の成績をアメリカの大学を受験する際には英語で成績証明を提出しなければならないケースが殆どなので下記にGPAの換算の仕方を記しておきますので参考にしてください。
日本での高校・大学の成績は私立、県立、国立など、各学校によってランクづけがあり、偏差値の高い学校とそうでない学校の成績をGPAに換算すると差がでてしまいます。アメリカの一部の大学はこういった日本の独自の事情を把握している学校もありますが、殆どの学校は日本のこういった日本独自の偏差値などの事情を把握していません。世界の大学ランキングでの日本の大学の評価は東京大学ですら、上位100にはランキングされていません。東大は北京大学やフィリピン大学よりも総合的に評価は下というのが世界から見た日本の大学の実情です。ですので、大学に提出する際のエッセイで、あなた自身の個性を積極的かつ論理的にアピールする事が、アメリカ大学入学のひとつのカギといえます。

日本の成績をポイントに置き換えると:
5 A 4
4 B 3
3 C 2
2     1
1 不可 D 0
日本の成績 日本の成績 日本の成績   ポイント

次の計算式に数値を入れて平均を割り出す。

(ポイント数値 x 単位数) のすべての科目の合計
すべての科目の単位数の合計

=GPA
 

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