■ -欧米の個人主義-
フランスでの話ですが、お役所に提出する書類の中にアパートの大家さんのサインをする欄があったのですが、一つを大家さんのMr.
が記入し別の所を Mrs.が記入した所、役所の担当の人が「サインがなんで別々のモノなんだ?」と食い掛かってきました。「大家さんの旦那さんが仕事で家を数日空けているので、もう一つは奥さんのモノ」だと説明したけど、全く取り合ってくれませんでした。「前日に書類に不備があり、今日きて、また明日も?」と諦めかけていた時、隣の席に昨日、私の担当をしてくれた役人がいました。半ば諦めかけて、一応その人に事情を説明した所、「何の問題もないよ!」と言って書類をチェック後、受理してくれました。米国、ヨーロッパは日本の均一社会と違い、役所や会社、学校の窓口で応対する人によって、受けるサービスの質が全く異なります。親切な人に当たれば物事はスムーズに運ぶが、相手次第で信じられないほどの不利益を被る。これも個人主義の現われなのだろうか?
■ -カリフォルニアの免許事情-
ロサンゼルスの日系社会で、波紋が広がっている。本来なら簡単に習得できるはずの運転免許が、試験合格後、免許証が届くまで異常に時間がかかっているからだ。中には半年以上も待たされている人もいる。被害者は主に日本からきて一時的にカリフォルニア州に滞在している企業の駐在員。業を煮やした日本企業組織が、同州自動車局の係官に説明を求めるという事態にまで発展した。問題は、カリフォルニア州が、自動車運転免許を与える時に移民局の記録を調べ、申請者が合法的にいつまで米国内に滞在できるか調べる法律を定めた事が発端。日常生活に欠かせない自動車運転免許を与える時に不法移民を取り締まろうという狙いだ。しかし、運転だけでなく、身分証明の役割を免許証の遅れは、日常生活にかなりの支障をきたす。日系社会の関係者は、自動車局に対して、合法的に滞在している外国人を合衆国市民と同等の扱いをしてほしい、などの要求をしているが、米国もやはり官僚システムがネックとなっている。果たしてどの程度改善されるだろうか?
■ -交通違反チケットの結末-
PA州で車を運転していた所、警察の車が後ろでライトを光らせ「止まれ」の指示を私の車にだした。友人から教えられた通り、車からは降りず、シートベルトも着用したまま、手をハンドルの上に乗せて待機しました。間もなく警官がやってきて、免許証、レジストレーションの提出を求められました。ここまでは、最初に必ずチェックする事だと聞いていましたが、初体験にオドオド。警官が一通りの儀式を終わらせた後、「君の車は先ほどの信号で一時停止をしなかった」というのです、その場で議論をしたけど、違反切符を切られてしまいました。私は本当に信号では一時停止をしたし、乗車していた友人も証言してあげるといってくれたので、違反切符の欄に「あなたが罪を認めない場合はこの覧にサインを」と書かれた場所があったので、そこにサインをしました。違反切符には「Not
Guilty」にサインをした場合は後日、指定の裁判所に出頭する手紙が届くと書かれていました。「アメリカで裁判か?」と内心震え上がっていましたが、無実は無実と開き直りました。3週間がすぎたころ、裁判所から指定の日時が書かれた出頭命令の手紙が届き、友人と裁判所に行きました。指定の時間になっても裁判官も警官も法廷には現れず、???と不安でした。予定の時間を10分程過ぎた頃、やっと裁判官が現れ、非常に早口プラス裁判用語で「私は非常に忙しい身分であり、相手の警官が現れないので貴方を無罪とします」というような内容をまくしたて、アッという間に退廷していきました。いまいち内容が飲み込めないでいると、1人の警察官が「もう帰っていいんだよ!」と説明してくれました。あまりに呆気ない結果に友人と笑って帰りましたが、何事も簡単には諦めるなという事を学びました。
■ -不法労働と密告制度- 某州では、不法移民・不法労働者を移民局に密告する制度があり、密告した者には賞金が与えられ名前なども一切明かされません。日本人の学生がレストランで働いており(違法)、誰かがこの人を密告し移民局の係官が現行犯で捕まえ、そのまま空港に連れて行かれ強制送還されました。後日、その人のご両親が渡米しアパートの解約や学校への事務手続きをしていましたが、アメリカへの留学がこんな形で強制終了されてしまったケースもあります。現在アメリカの移民局は不法滞在者に対して非常に厳し態度で対応しています。私の周りにも違法を承知でレストランなどで働いている日本人や外国人がいます。個人的に知り合いの人もいます。その中には性格も非常に真面目で勤勉な人も多いです。お小遣いを稼げればいいやという軽い気持ちで働いている人もいます。やむを得ず働かなければならない事情の人も知っています。同情もします、しかし、移民局に捕まれば彼らは強制送還です。そうなれば、ブラックリストに載り一生アメリカに入国できないケースの人も出てくるでしょう。留学を考えている人達にどうこういうつもりはありません。どんな事もすべて自分の責任で対応しなければならないという趣旨を伝えたかっただけです。
■ -アメリカに持っていってはダメなモノ!- 夏休みを利用して日本に一時帰国し、明日アメリカに戻るためスーツケースに荷物を自分で詰めていました。翌日、日本ともまたしばらくの間お別れだなどとセンチな気分に浸っている間にオレゴン州に到着!荷物の中に何も申請するものが無かったので、いつも通りにイミグレ・カスタムをパスしようとした所、スーツケースの中を開けるように言われました!「????何故?」私はどうせ通常のチェックだろうと思っていました。しかし係官はスーツの中身をまるで全部把握しているかの様にある一点だけをすぐに取り出し、そして「これは何?」と私に聞いてきました。ところが私もそのモノを見て絶句。昨日自分が荷造りしたモノ以外の物がスーツケースの中から出てきたのです。係官の手には「レトルトパックの牛丼の素」がしっかりと握られているではありませんか!レトルトパックは空港のX線検査でスキャンできず正体不明の為、スーツケースを開けることになったのでした。係官は「私は日本語はわからないけど写真から判断すると何かの食べ物のようね。肉は入っているの?ビーフ?チキン?」と聞いてきました。ウソはマズイと思ったので「ビーフ」と返事をすると。「チキンは国内に持ち込みできるけど、ビーフはダメ!よって、これは没収・処分します。」と言われました。別の部屋に連れて行かれて調書でも書かされるのかな?と心配していると、入国してよいとのことでした。それから飛行機を乗り継いで無事アパートについてから、日本に無事の電話をした際、母親が出発当日の朝、「荷物の中に私の好きな日本食を入れておいた」というではありませんか。これでミステリーは解決。今日実は税関でマズイことになったとは親心に感謝の気持ちが強かったのと異国の地で余計な迷惑をかけたと母親を苦しませたくなかったので、ありがとうとだけ言っておきました。後日、帰国した時もう時効だと思ったので母親に夕食の話題に「実は牛丼で捕まった」と笑いをまじえて告白しました。まあ、長い留学の中にはこんなエピソードもあります。
- 余談ですがデトロイトの空港のイミグレ・カスタムで友人は「レトルトパックのシチューの素」を同じ飛行機から降りてきた大勢の乗客の前で係官にパックをナイフで切られ中身をワザワザ指で彼女の目の前に出して「これはダメ!」と言われました。持ち込めない物を咎められた事よりも大勢の人の前で何も嫌みタップリのパフォーマンスを見せ付けなくてもいいだろうという怒りの気持ちの方が強かったとの事。
- 別の友人はアメリカで「オデン・パーティー」をやりたいと思って「大根」をスーツケースの中に持ってアメリカに入国しようとした所、しっかりとバレてお叱りを受けました。またその彼女は別の時にもアメリカで「花火大会」をやりたいと思い「花火」を日本から持ってきました。その時は運良く持ち込めたけど、もし花火が見つかっていたら連邦法か何かで危険物を機内に持ち込んだ罪か何かで日本に強制送還になってもおかしくないことを平気でしていました。無知というか知らなかったでは済まされないケースもあるので日本から持ち込む物には注意してください。
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